こんにちは。今日の担当は父ちゃんです。
父ちゃんのポリシーは「農薬を使わずに野菜を作ること」。
でも苦労もたくさん!それでも無農薬にこだわる理由や楽しさを今日は書いてみようと思います。
はじめての「ブログ」というやつで、緊張しています。お手柔らかに。
野菜を作る
なぜ野菜を作るのか。畑を荒れ地にしたくない、暇があるからという、ある意味後ろ向きの思いと、家族に新鮮な野菜を食べさせたい、農作業で体力を維持したいという前向きの思いが混在している。最近は、お客様に喜ばれたいという思いがこれに加わった。
畑は100坪程度の広さである。100坪といっても、これをスコップや鍬といった人力で耕すのは、なかなかの重労働である。なぜ人力かといえば、体力の維持という目的のほかに、石ころを取り除いたり、土中にたい肥を鋤き込んでいるからである。わが畑の土づくりはいまだ途上である。
野菜は食べ物である
私にとって、野菜をあまり売ることはないので、見た目を気にする必要はない。私の野菜を食べる人は家族、お客様、友人がほとんどである。
だから、なるべく自然に作りたい。虫に食われていたり、傷があればその部分を除いて調理すればよいだけだ。まあ、可食部分は減ってしまうが。
菜園は自然との闘い
「農業は自然との闘いである。」という言葉が何かの書物に書かれていた。正しくそのとおりである。
露地栽培では、天候、虫、雑草、ウィルスなどから作物を守ることは、なかなか難しい。
ウィルスなどは農薬を使わないということになれば、作物の種類によっては、絶望的である。
そのよい例がアスパラガスであった。実態を知らずに手を出してしまった。
近年、闘いにサル、シカ、イノシシが加わった。獣害と言われている。
闘いといってもわなや狩猟の免許を持たない私には防戦しかない。
獣害対策は可能であるが、それ相当の費用と労力が必要となる。
費用対効果を考えると対策を講ずるかどうか、悩ましい問題である。
農薬と肥料
自分で育てた作物を無農薬野菜、有機栽培野菜などと声高に言いたくない。種子を買えば、ものによっては消毒されているし、有機栽培とはどのような栽培なのか詳しく調べたこともない。
言えることは、生育中に殺虫剤は使わない、化成肥料は元肥、追肥ともに使わないというだけである。捕殺できる虫は捕殺するが、アブラムシの大量発生やウィルスによる病気はギブアップすることになる。何事もあきらめが肝心である。
無くなる畑
山があり、川が流れ、田畑がある。そこに集落がある。このような場所は「中山間地域」と呼ばれている。私の住むところも中山間地域である。
中山間地域に暮らす楽しみの一つが「家庭菜園」である。特に、高齢者にとっては、手軽で、健康的で、しかも新鮮な野菜が食べられるという、うってつけのものである。いや、「である。」ではなく、「であった。」という過去形がふさわしいかもしれない。
この楽しみを奪ったのは、高齢化もさることながら、獣害である。度重なる被害にあい、何も苦労して作ることはない、買って食べればいいさという自分を納得させる苦々しい言い訳と共に畑はなくなりつつある。
収穫は面倒だが
私の野菜作りのモチベーションは、作物が収穫できる状態になったところで消滅する。
自然との闘いに勝って出来上がった作物を眺め、悦に入る。だが、白菜や大根などはのんびりとしていてはサルにやられてしまうので、収穫してしまう。これがまた面倒なのだ。
収穫はなるべく妻にお願いしたい。
もっと光を
中山間地域は山に囲まれ、日照時間が短い。わが畑は、東に住宅、南に竹林、西に山が迫り、特に日照時間が短い。おかげで生育は遅々として進まず、大きく成長しない。大根や白菜などは平地の親戚のものと比べると3分の1のサイズである。
その代わり、昼夜の寒暖差が大きいことから甘さが強いといわれている。もっと光があれば、大きく成長できるのであるが…。
そういえばこのあいだは母ちゃんが「手作りこんにゃくの魅力」についてブログを一生懸命書いていました。こっちも読んでみてください。