こんにちは!
野上カフェ母ん母親父、店主の落合(母ちゃん)です。
今日は、母ん母親父で提供している「耳うどん」について知ってほしくて、パソコンが大の苦手な母ちゃんが記事を書いています。
なんでカフェなのにうどん??と思われることも多いけど、多くの人にこの伝統食を知ってほしくて、今日も耳うどんを打っています。
「あ、耳うどん食べてみたいな!」と思ってもらえたら嬉しいな(^^)
そもそも耳うどんってなに?〜各地に伝わる粉もの文化〜
耳うどんは、栃木県佐野市(旧葛生町・旧田沼町)の山間部の家庭で食べられている伝統食。
小麦粉をこね、長方形に切った生地を耳の形にした、うどんの一種です。耳の形にしているから、そのまま「耳うどん」と呼ばれています。
つゆは関東風の醤油味で、煮干しやかつお節のだしをベースに、大根・人参などの根菜類油揚げの具を入れるのが一般的。
昔は山間部で米が取れなかったため、小麦粉を使った「粉もの」の文化が発達し、各地域にバラエティに富んだ麺やおやつなどが見られます。
耳うどんもその一種で、伝統的な「スローフード」といえます。
本来はお正月に食べて、災難除けや歳神様への感謝をすると言ったいわれがあるものなんですよ。
家庭から姿を消しつつある伝統食「耳うどん」
母ちゃんが耳うどんに出会ったのは、お嫁に来てから。だから、「小さい頃に食べた」というお話しはできません。
年配の方数人に伺った話では、子どもの頃は家庭でもよく作られていて、母親が作ってくれたみたいです。
でも、お嫁さんが来る頃の時代になってからは作られなくなっていったようです。
もともとはお正月に食べられるものですが、今はおせちも買う時代ですもんね。手間がかかるものは作らなくなるようです。
なぜ郷土料理の「耳うどん」を始めようと思ったか
母ちゃんは大学で歴史を学びました。
そのせいか、古いものや伝統行事・伝統食などに興味があります。
伝統食は先人の知恵です。忘れてはもったいない!
また、お米が取れない地域で発達した、日本中にある「粉もの文化」を知ってもらいたいと思ったんです。
そんな思いがあった中、退職をきっかけに「ちょっと一休みできる居心地のいい場所を提供したい」という思いがだんだん大きくなっていきました。
2つの思いが駆け合わさって、「野上カフェ母ん母親父」をはじめよう!と思ったんです。
お店を始めたきっかけは、また別の機会にお話ししますね。
耳うどんにも家庭の味がある!?
先ほど書いたとおり、母ちゃんはお嫁に来てから耳うどんを知りました。
でもやっぱり耳うどんにも家庭の味があるみたい。
友人の実家は、けんちん汁風だったそうです。
また、野菜の切り方も短冊切り、いちょう切りなどさまざま。
ベースは醤油味ですが、各家庭で工夫しているようです。
母ん母親父の耳うどん〜母ちゃんの味〜
私の耳うどんは、師匠である小松原幸子さんの味です。そして、小松原さんは、お母さんから教えてもらった味だそうです。
おつゆはお店用に少し変えていますが、師匠のやり方を踏襲しています。
材料にもこだわっていて、小麦粉は御神楽町の亀山さんが作る「農林61号」という粉を使っています。
「地粉」と呼ばれる黒っぽくてモチモチした食感です。
母ん母親父では、通常の耳うどんの他にも「カレー耳うどん」を冬の期間限定で提供しています。
うどんは淡白なので、和洋折衷どんな味でも合います。それに、ほっこりしてほしいからカレーと組み合わせてみました。
「寒い日にぴったり!」と言ってもらえています(^^)
今後は、いろいろな味をメニューに加えていきたいと思っているのでお楽しみに!
耳うどんをぜひ食べてみてください
耳うどんをはじめて食べた方からは、「かわいい!!」「面白い!」というお声を聞いています。また、珍しいからか写真に撮って、SNSに投稿しているみたい。
耳うどんを子どものころに食べていた、「懐かしい」と感じる年配の方はもちろん、「新しい!」と感じる若い方や子どもたちにも食べてもらいたいと思っています!
佐野の中心部からは少し離れていますが、たまにはドライブがてら、気持ちの良い空気を吸ってカフェでひといきしませんか??
1人でも多くの人に、耳うどんを知ってもらえたら嬉しいです(^^)
みなさんのお越しを、お待ちしています。